九州大学医学部の西南側・・・崇福禅寺があります。
「当寺は隋乗坊堪慧禅師によって仁治元年(1240)に大宰府に創建されたが、慶長6年(1601年)黒田長政は太宰府にあった当寺を現在地に移して黒田家の菩提寺とした。広い敷地内には福岡城本丸の表門を移築した山門(重要文化財)や月見櫓と花見櫓を用いた仏殿や名島城遺構の唐門(重要文化財)も見ることができる。」とのことです。
門構えの大きな勇壮なお寺です。福岡城本丸表門を譲り受けて使用しているそうです。
地蔵尊の処では,お百度参りをされている若いお母さんと坊ちゃんの姿を見かけました。
とある説明にも「境内にある旭地蔵尊では昔ながらのお百度まいりのすがたが見られ、庶民の信仰を集めていることが分かる。」その想いは如何ばかりかと想うと,気楽には見つめられませんでした。
心宗庵という所,また,「衆香国」という接待所かしら,という所などもあります。
入れなかった庭園も少し早い色付きの木々もあり,端正で心静かな様子でした。
境内も広く,色付く木もあり,そこにはある面,悠久を偲ばせる空気が流れていました。
黒田家の墓所があります。
事を成した人物とその代々の墓所ですから,やはり,それは,充分な広さを持ち,過去を見つめるイメージを湧かせます。
強者を「つわもの」と読めば「夢の後」かも知れませんが,それは今の世も同じ・・・・静かに眠る人々へは,冥福を祈るのみでしょうか・・。

井戸とは懐かしい感じです・・・・母の実家の土間にはありました・・この形ですよね。
土壁と線香の匂いによって胸に浮かんでくるのは,それでも,先祖への供養と感謝・・・・仏の心というよりも,当たり前に,Here, I am. ということへの感謝です。